通訳案内士ゆめのつれづれ日記

通訳ガイドのこととか、シングルマザーの野望のこととか

Cow Tippingって?

こんにちは、ゆめです。

 

今回は、先日のロングツアーで出会った

アメリカ人の50代の男性の先生です。

 

 

若かりし頃の話で盛り上がって、

彼の中学生時代の話を教えてくれました。

彼は、これを今でも後悔しているそうです。

 

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中学生の頃、ぼくは

サンフランシスコの都会から

ヒューストン(だったと思う)の田舎町に

引っ越したんだ。

 

びっくりするくらいの「ど田舎」でね。

 

本当に街に何もないわけ。

農場が広がっていて、映画館もないし

うろつく商店街もほぼない。

 

引っ越して、

近所に住んでた2〜3歳年上の高校生のグループと

よく遊ぶようになってね。

 

その子たちと仲良くなってすぐの頃、

あれは冬の寒い日だったんだけど、

夜暗くなって

みんなでドライブしていたんだ。

 

することないな〜

 

そしたら、高校生の一人が言った。

「そうだ、Cow Tippingやろうぜ」

 

ぼく「Cow Tippingってなに?」

 

高校生「え?お前知らないの?

牛って夜寝る時も立って寝るだろ。

その寝ている牛に

いきなりドンと体当たりしたら

巨大な牛がよろけてドテーン、と転がるのさ。

そうだ、お前やったことないんだったら

お前がやれよ」

 

ぼくらは、夜になって

近くの農場にこっそり忍び込んだ。

 

そこは小高い丘みたいなところで、

丘の上の方に

牛が立ったまま寝ていたよ。

 

「どうやってやるの?」

と聞いたら

「牛の後ろの方からこっそり近づいて

思いっきり体当たりしろ」

と言われた。

 

高校生たちに認めてもらいたい気持ちもあって

ぼくは柵を超えて

牛にこっそり近づいた。

 

そして思いっきり牛に体当たりしたんだ。

 

でも当時のぼくは

痩せっぽちのチビちゃんでね。

 

「えーーーーーーい!!!!」

 

思いっきり

巨大な牛に体当たりしたはいいものの、

一切なんの手応えもなく、、、

 

体当たりされた牛は

「ムゥ???」

と言ってこっちを振り返った。

 

だよね〜〜

ぼくが体当たりしたところで

痛くもかゆくもないよね〜〜

 

そう思った時だった。

 

その牛がゆっくりバランスを失って

ゆら〜〜〜っと傾いた。

 

そして信じられないことに

ゆっくりと

ドサーっと地面に倒れたんだよ!!

 

牛が倒れたところは丘の上の方で

多分そこそこ傾斜もあった。

しかも、寒かったから

地面が凍ってたのかもしれない。

 

なぜかはよくわからないんだけど、

その、転んだ牛が

寝っ転がったまま

丘をスルスルと滑り降り始めたんだよ。

 

えええーーーーっっ

 

滑り落ちる牛を止めようと思ったけど

何トンもあるような牛を

中学生やら高校生やらで止められるわけもなく

スススーーーーっと

牛が丘を滑り落ちていった。

 

丘の一番下には

低い木の柵があってね。

まぁ、そこに牛は激突するのはわかっていた。

 

柵に激突して牛が怪我をしたら大変だ、

とは思ったけど、

もう滑りだした牛はどうにも止められなくて。

 

勢いがついたまま

牛はその柵に激突した。

 

でも、牛はそこで止まるんじゃなくて

その柵を木っ端みじんに

破壊してそのまま突き抜けちゃった。

 

丘の下に柵がつけてあったのには

理由があったんだよ。

 

その柵のすぐ向こう側は

なんと崖になってたんだ。

 

柵を破壊した牛は

そのまま崖まで到達して

ストーンと視界から消えた。。。

 

ぼくらは

「やばい、逃げろ!!!」と言って

急いで車に乗って逃げ出したんだ。

 

逃げ出す道、ってのが

その崖の下を通らなきゃいけなくてね。

 

崖の下でミンチになっちゃった牛の

横を通って逃げたのさ。

 

あ〜〜、あれからぼくは

あの牛にずっと心の中で謝ってるよ。

 

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Cow Tippingというのは

田舎の人がやるイタズラ、として

本当にあったらしいです。

 

でも「ただの都市伝説だ」とか

牛はそんなことでは倒れない、とか

ネットに書いてあるのも読みました。

 

このお客さんは

本当に自分がやったイタズラで

今でも後悔していること

として私に話してくれたので

実際にcow tippingをやった人は存在する、

ということです。

 

子供のイタズラで命を落とした牛さんは

無念だったでしょうね

 

でも、アメリカの古いイタズラのことを

初めて聞いて

一つ勉強になりました。